出版社 / 著者からの内容紹介
作家・檀一雄の長男として稀有な体験を持つ著者がつづる、食べることの楽しさ、よろこび、そしてほろにがさ。時代と距離を超越して展開される圧倒的食談の数々。日本の四季をうつしだす美味なる食材たちへの讃歌、中国、台湾、香港、韓国、はては南米へ舞台をうつす食を求めての放浪記、市場めぐりの食紀行などが、檀流ペンさばきにより盛り沢山に供される、食エッセイの佳品。日本全国のおすすめ12名店も掲載。
内容(「BOOK」データベースより)
…父と肩をならべ、谷間に咲き誇る山百合の花を見やりながら歩いていると、突然ドスンという音がして父が倒れた。「タロー、トラックがぶつかった」僕は夢中であたりを見まわした。人っ子一人いやしない。ただときおり山側の沢からバラバラと石が落ちて来る。「チチー。チチー」僕は夢中で叫んだ。父はヨロヨロと起き上がった。足元にレンガ大の石がころがっている。僕はその石が父を襲ったに相違ないと判断した。僕は石を手にして、「チチー、この石が、この石が」父は黙って、「ウン、ウン」と、うなずいている。…父・檀一雄との食にまつわる思い出、日本から南米にいたる食紀行など、ダン流食談義の数々。
出版社からのコメント
父・檀一雄との食の思い出。日本の四季を映す食材、お薦めの名店から世界を巡った極上の男流・檀流クッキング。



