内容(「BOOK」データベースより)
暮らしの「根」をつくる―明治生まれの料理研究家が語る、素朴に食べること、生きること。
カバーの折り返し
自然の恵みの中で生きることを大切に----。米のおいしい炊き方や、だしの引き方、自然の調味料あれこれ、むだなし料理のすすめといった、料理や生活の基本から、一介の主婦が「北畔」という店を持つようになる話まで。明治生まれの「おばあちゃん」料理研究家による、台所のいろは。解説・岸朝子
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
阿部 なを
1911年(明治44)、青森市生まれ。青森高等女学校を卒業後、人間国宝の堀柳女に師事し、人形作家となる。洋画家・阿部合成と結婚したがその後離婚。母親ゆずりの料理好きをいかして、59年、東京・上野にみちのく郷土料理の店「北畔」を開く。以来、おかみとして、また、料理研究家の草分け的存在としてNHK「きょうの料理」をはじめ、テレビ・雑誌などで活躍。96年(平成8)没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
●私のこと暮らしのこと
暮らしの「根」をつくる
私が育った頃
今は昔のお嫁さんの心得
●母ゆずりの台所仕事
昔ながらの私の台所
片手打ち出し鍋を三段階に揃えます/まな板一枚と杉板二枚を用意して/台所用ふきんはさらし木綿/食器は重ねて、しまえるものを/下洗いとすすぎを別にして/残りものの後始末/掃除機の後はなま乾きの雑きんで/新聞紙を捨てないで再々利用/生ごみは庭のすみに埋めたもの
心を盛る器
春には春の芽出しをそえたお弁当
●ご飯をおいしくめしあがれ
お米のはなし
ごしごしといでおいしく炊く/残りご飯も十分蒸せば炊きたてに/いただきます、ごちそうさまのしつけ
お米のとぎ汁と米ぬかの利用法
とぎ汁で洗濯の下洗い/ぬかみそで鰯を煮る屯倉煮/本当の「ぬかよろこび」
私の好きなご飯料理いろいろ
玄米ご飯/もちあわご飯/ひえめし/ワインご飯/くちなしと黒豆ご飯/黒豆煮汁のさつま芋ご飯/金時豆の甘煮ご飯/ハイビスカスご飯/甘栗炊きこみご飯
けやきのお重につめたお赤飯
おにぎりは熱あつのご飯で
炭を入れたやかんの水
もてなしの心でお茶をいれる
●手づくりの味つけ
だしを引く
かつお節一本の使いみち/平凡な昆布に助けられて/煮干しは冷蔵庫で保存します/手軽に使える鶏のスープ
味噌から始まり味噌に終わる
味噌だんごでおいしい朝の味噌汁を/味噌でつくる常備菜
焼き味噌は素朴な酒の肴
黒い醤油、白い醤油
手近な材料でつくる自然の調味料
香味野菜いため/玉ねぎの黒いため/干しあんずの蜂蜜漬け/りんごの煮もの/ゆずの甘煮/麹こそ大変な調味料/青南蛮(青唐辛子)の酒煮/大納言あずき煮/とうもろこしいため/山椒の醤油煮/パン粉いため/くるみ粉、アーモンド粉
●なつかしいおやつ
子供の世界
おばあちゃんのおやつ
麦こがし(ハッタイ粉)餅/酒まんじゅう/炭酸まんじゅう/草餅/大学芋/芋松葉揚げ/芋茶きん絞り/じゃが芋団子/生のじゃが芋団子汁/蒸しりんご/りんご包み焼き/鶏卵団子/豆しとぎ/笹餅
●むだなし料理
「素食」のすすめ
旬を味わう私の献立
材料を捨てずに生かす料理法
だしがらまで楽しい昆布/魚のあらでブイヨンをとる/大根一本でおかずつくり/大根葉はゆでて煮て味わう
蓮根は遊びのある素材
味噌を片手につみ草をした日
香り野菜と親しむ
山うどの葉は天ぷら、皮はきんぴらにして/みょうができまる柴漬けの風味/とても便利な赤じその梅酢漬け/生で食べるふきのとうの花吹雪/真っ黒に煮るきゃらぶき
花を食べる
●心をこめたおそうざい
余分に買って工夫する魚料理
鱈の昆布じめ焼き/鱈の昆布押し/鰯の醤油焼き/生干し鰯のおろし汁煮/生干し鰊の粕味噌漬け/生鮭のしょうが煮/金目鯛のケチャップ煮
肉がにがてな私の肉料理
牛肉のスープ煮/豚の酒粕煮/桜肉の網焼き/豚の焼酎鍋/ラムの山椒焼き/そぼろ牛肉
煮豆のこつはいたわって煮る心持ち
気楽に煮る雁喰豆/なつかしい大豆
の鉄火味噌/えんどう豆のバターいためは大丼で
つるつるいただく豆腐の味
貝の汁入り豆乳スープ
おひたしをもっと楽しく
たっぷりのお湯でゆで、急激に冷やす/和える材料は自分の舌で広げて/根菜類もゆでておくと便利
一箸の漬けもの
漬けものは料理のしめくくり/白菜を一株漬けます/干し大根の粕味噌漬け/残りものを入れるぬか床/手づくりの柴漬け/私流ピクルス
●季節
ごとの台所
正月を迎える心仕度
干し大根はすばらしい冬野菜/母を思い出す鮭の飯ずし/子持ち鮭一匹まるごと料理/昔風玉子のカステラ焼きは具をいっぱい入れて/正月を快適にする工夫/女正月に炊く小豆がゆ
二月は乾物の月
雛まつりと鰊のおすし
五月の節句につくる黒砂糖の笹餅
ねぶた祭りとにぎり飯
すずきの洗いがお盆のごちそう
秋を味わう
冬の鍋はおいしいだし汁をたっぷりと
●北畔のこと
●今の暮らし
あとがき
解 説 岸朝子