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和食の力 (平凡社新書): 小泉 和子: 本

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和食の力 (平凡社新書)

和食の力 (平凡社新書)

商品の説明

和食の力
本書は「昭和のくらし博物館」の館長を務める著者が食の周辺を綴ったエッセイだ。あとがきで「半分は年寄りの愚痴と思ってお読みいただければさいわい」と謙遜しているが、中高年の日本人にとっては懐かしく思い出される昭和の食風景が丹念に描かれている。

鰹節を削る、だしを取るといった作業やご飯粒で作った糊、白湯や湯冷まし、ちゃぶ台など見慣れた食文化がいつの間にか日常生活から姿を消しつつある。

著者の考察によるとこのような日本の伝統が消えた原因の一つに台所の形の変化が挙げられる。板の間がなくなったため、すり鉢でする、鰹節をかくといった床の上に座って体重をかけて行う作業がやりにくくなったほか、床下にあった収納場所がなくなり、ぬかみそや梅干しなどを置くこともできなくなったという。この数十年で失ったものの大きさを考えさせられる1冊だ。

( 稲田由美子)
(日経レストラン 2003/06/01 Copyrightc2001 日経BP企画..All rights reserved.)

内容(「BOOK」データベースより)

「食事は命の基であると同時に、生活の基でもある。かつて三度の食事は家庭教育の場でもあった。」今、食事が変わり、家事のかたちが変わる中で、人間までが変わってしまったように思える。かつて私たちが食べていた「和食」には、さまざまな知恵と工夫があり、人をつくる「力」があった。「昭和のくらし博物館」館長である著者が、研究者として、生活者として語る「食」。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

小泉 和子
1933年東京生まれ。生活史研究所主宰。昭和のくらし博物館館長。京都女子大学教授。工学博士。日本家具室内意匠史研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

目次

1 和食の力家事の知恵(失われる和食のシステム
出汁 ほか)
2 食の風景(蕎麦打ちは紳士の教養?
食事の作法 ほか)
3 歴史の中の食(魚好きの日本人
箸と匙 ほか)
4 台所と道具(台所、近代的で快適に
システムキッチン ほか)